有機体

哲学徒二年生

2016.12.31 世界分岐

「被抑圧者の伝統は、ぼくらがその中に生きている『非常事態』が、非常ならぬ通常の状態であることを教える。ぼくらはこれに応じた歴史概念を形成せねばならない。このばあい、真の非常事態を招き寄せることが、ぼくらの目前の課題となる。…」 (ベンヤミン『…

2016.12.25 クリスマス

今日はクリスマスで、かつ安息日である。私は初めて教会に行ってきた。ひとりで。 初めは行くのに抵抗があった。書物において宗教を眺めるのと、実際にその場を体験するのはやはり異なる。教会に向かいながら、本当に私はこれから教会に行くのか、やはりやめ…

2016.12.16 深夜

最近はよく空を見上げる。とりわけ、月を眺める。 太古の人々は、月を眺めて何を考えたのだろうか。毎晩月を眺めてみると、毎日同じくらいの時間にある決まった場所から月が現れ、日によって形が変わったりする。しかもその形の変化の周期が潮の満ち引きと関…

プラトン『パイドン』一読

《われわれはどこから来て、どこへ行くのか》この種の言説は、哲学の入門書の冒頭によく用いられる。それは哲学的に原初的な問いでありながら、しかし自己に対して切実な問いである。 ソクラテス以前の哲学者たちは、専ら《自然(フュシス)とは何か》について…

2016.10.02 落日

夏はいつの間にか終わっていた。太陽は日々に新しい。同じ川に二度入ることはできない。同じ夏は、二度と来ない。 夏休みは始まる前が一番楽しかったりする。自分のやりたいことをあれやこれやと夢想して、結局やれたことはどれほどあるだろう。 いつまでも…

プラトン『クリトン』一読

ソクラテス以前の哲学者たちは、世界とは何か、自然とは何か、について考えていた。例えば最初の哲学者と評されるタレスは、万物の始源は水であるとした。アナクシマンドロスはト・アペイロン(無限なるもの)を考え、アナクシメナスはアーエール(空気)を考え…

プラトン『ソクラテスの弁明』一読

孔子、ブッダ、イエス、ムハンマド、そしてソクラテス――古来「聖人」と呼ばれてきた彼らは、自らは書物をひとつも著さなかった。彼らがいかなることを語りそしていかに振舞ったか、それは主に彼らの弟子たちの証言を通して知られるのみである。 ソクラテスが…

プラトン『エウテュプロン』一読

最初の投稿から間ができてしまった。あまり妥協したものも書きたくないので、更新は文章がまとまったときに限らせていただきたい。 さて、ポケモンGOの配信が開始されたときに、流行りに乗じて「プラトンGO」を始めようと決めた。すなわち、プラトン全集を1…

2016.09.09

はてなブログを始めた。noteもいいですがそろそろ拠点を、と本名もハンドルネームも知らない誰かにアドバイスされたから。私の行動の動機なんてそんなものだ。 投稿する内容は少しだけ変えようと思う。これまでは過去や現在の内面記述やそこから得た哲学的(…